A. グルタチオンは、抗酸化物質の一つであり、脳を様々な有害物質から守る役割を担っております。パーキンソン病の患者様の脳内ではこのグルタチオンが減少していることが判っており、グルタチオンの点滴により顕著に症状が改善した例も多くみられます。しかし、治療効果は様々で、劇的な効果が認められる場合もほとんど無効である場合もあります。現在、米国では臨床試験が行われています。
A. グルタチオンとは、人間の体内に広く分布するアミノ酸が三つ結合したペプチドという化合物です。強力な抗酸化作用があるので、人間の体を錆びつきから守ってくれる代表的な物質です。免疫システムにおいても重要な役割をになっており、アレルギーやぜんそくなどを抑える効果もありますが、一般に20歳代をピークに加齢とともに減少していきます。
A. 疾患や目的によりますが、グルタチオン療法は、週1~3回の頻度が理想的です。一回の所要時間は濃度により異なりますが、高濃度の場合でも30分程度となります。初回は、副作用の出現をよく観察するため、もう少し時間がかかります。濃度が低い場合は10~15分程度です。
パーキンソン病の場合、低濃度から始めて徐々に増量、通常は1000~3000mgを点滴で投与します。この投与量は通常投与量の10倍になります。頻度は、週2~3回、約3か月間行います。A. 極稀に、一過性の頭痛や吐き気が出ることがありますが、投与中止によりおさまります。
A. アルコールの解毒というのは、肝臓にとっては「負担のかかる余分な仕事」の一つです。グルタチオンには、肝臓の解毒を助ける働きもあるため肝障害の方や将来の肝障害を少しでも予防する目的でグルタチオン点滴を受けられている方もたくさんいらっしゃいます。