熊本市のくりあ診療所は生活の質を向上させる医療を目指します。

初めておかしいと気づいたのは、高2の春ごろでした。1年生の時には遅刻なしで登校できていたのに体が起こせない、目は冴えているのに布団から出れないという症状でした。夜は逆に寝れず、完全に生活リズムが狂っていました。最初は親も夜更かしして朝寝坊しての夜型悪循環になってる程度にしか考えていませんでした。ところが、いよいよ午前中学校に行けない、下手すると一日布団の中という状態になり、いよいよ病院へ行くことになりました。

初見では、原因不明。さらに詳しい検査を必要とされ、特に脳波、脳神経などの検査。睡眠リズムの検査、精神疾患の疑いからか心理テストまで次々と検査のために病院を回るはめになりました。結果、原因不明。唯一、起きれないというところからついた病名は「起立性調節障害」でした。それも、完全一致ではなく、あえて病名をつけるならと医者が考えた末に出した結論でした。不登校ぎみになっていた学校へ診断書を提出するには病名が必要でしたから、なにかしら名前は付けておかないと、という感じでした。その治療が始まりましたが、起立性調節障害の多くは10歳から14歳の子が発症ということもあり、小児科で入院をしました。

そこでの治療は朝起きれるようにすることでした。まず早寝。それから早朝に蛍光灯の明かりを強照射。体に朝が来たということを認識させるためです。実際にそういった治療は存在するのですが、僕の場合、症状に対する治療の選択がミスマッチでした。これではダメだと思い、受診科を神経内科へ移しました。そこでの治療は治療というよりむしろ薬で体を起こし薬で体を無理やり寝せるというものでした。完全に薬漬けでした。それから幾つかさらに病院を変え、治療をしましたが、どこへ行っても「起立性調節障害」という診断に頷いて治療する医者はおらず「試してみよう」のモルモット感覚で薬や治療を与えられたとこもありました。低血圧もあったので血圧を上げるためと塩化ナトリウム(食塩)を処方されたこともありました。家にあるものを薬局で金払って買うのが馬鹿らしく思いました。精神科への受診を勧められ、精神科へ通ったこともありました。行く先で治療が変わり、薬が変わる。しかし、どれも改善の兆しがない。これからどこへ行ってどんな治療をすれば良いのか…、そんな時に父とディレクター(分子整合栄養医学管理士)が知り合いだったのをきっかけにディレクター主催の分子整合栄養医学の勉強会へ参加することになりました。

小さいころから病気がちだった自分は身体の栄養を題材にしているその勉強会で、“体を治すのは薬ではないんだ”ということを知り、興味と期待と興奮といろいろな感情が湧いたのを忘れません。そして血液検査から治療を行うことを決めました。決められた通りに飲まなければならない薬と違って栄養素は楽でした。というのも、一日に5種類ほど薬を朝昼晩服用していた時もあり、風邪をひけばプラス風邪薬。飲むことがストレスになっていました。それが、栄養素は飲みたいときに飲んでも大丈夫、薬と違ってタイミングを問わない、量に対しても絶対的な束縛はないので、積極的に飲むことができました。自分の場合、大きな原因はフェリチンという鉄不足でした。男性では意外なほどフェリチンが不足していて低血圧･起立性調節障害、その他の諸症状を引き起こしていたようでした。飲み始めて一番最初に気づいたのが耳鳴り。貧血による耳鳴りがひどかったのがなくなっていました。そして、立ちくらみ。これもだんだんと軽度化していくのが感覚でわかりました。2か月、3か月くらいで身体の変化に気づき、これは良いんじゃないか、と思いました。“今まで飲んでいた薬は、何だったんだ”と思い、飲まずに残っていた薬はすべて処分しました。それから少しずつ朝の活動できる時間が増え始め、ムラはあるものの寝ているという実感を得られるようになりました。顔色が良くなったといわれたり、見た目にも変化が出てきたようでした。今では不眠はまだ残っているものの、薬を飲んでいた時には感じられなかった身体の改善を体感していてこれ以上の先(完治)がある、という期待も感じています。

周りからは怠けてる・・・とかそういった目で見られていたと思います。これを読んでいただいているあなたも私の症状について？マークだと思います。そんなにつらいのか？と聞かれれば。本当につらいです。と言うか「つらかったです。」の過去形ですかね。自分の身体がまだまだ正常な健康体になっていく実感があります。なので、近くに、朝起きれない人とか、怠け癖がついたとか言われている人がいれば一度くりあ診療所での受診をお勧めします。そして、改善できたのであれば「くりあ診療所・分子整合栄養医学」・・・・困っている人たちに、この存在を教えてあげてください。